M&A体験記

第5話 M&A業界のことを勉強する

第4話はこちら

M&A業界のことを勉強する

一気に身近に感じてきたM&Aのこと。
理論武装も必要だと色々と調べてみる。
主にM&A業務を取り扱うのは、

① 銀行系(三菱UFJ、三井住友、地銀など)

② 証券会社(野村証券、SMBC日興証券など)

③ 税理士法人,監査法人(EY税理士法人、あずさ監査法人など)

④ M&A仲介会社(日本M&Aセンター、M&Aキャピタルパートナーズなど)

⑤ FASコンサルティング系 (KPMG、デロイトトーマツなど)

⑥ 投資銀行(ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーなど)

などが主流のようだ。

これ以外にもベンチャーキャピタル(VC系)、PEファンド、ヘッジファンドなど幅広い。

■銀行系

銀行系は身近ではあるが、普段お付き合いしているので変な疑念も持ってほしくない。
今後の融資にも影響しては困るので今回はやめておこう。

■証券会社

証券会社も身近でしかも案外相談しやすいかも。
取引が深い大村証券に相談してみよう。

■税理士

税理士は先に述べた通り相談済み。ただ税理士でM&Aに特化してるのは稀で
ほとんどの税理士は提携しているM&A仲介会社への紹介だけになると思われる。
(税理士には紹介料が入るらしい)

■M&A仲介会社

これも先述したとおり1社は相談した。あと数社訪ねてみるか。

■FAS経営コンサルティング系

全くアテがない・・・
ググってみるか。

■投資銀行系

投資銀行系は敷居が高すぎるな(汗。
うちみたいな中小零細企業では少し憚られる。
ファンド系は直接行っても相手にしてくれないか、喰い物にされるかだ。

そんな感じで調べたり、少し遠い(会社とは関係が薄い)方に相談したりすると
身バレすることなくアドバイザー候補を選択できた。

結果、私がM&A相談したのは下記の通り

●大手M&A仲介会社のフォアボール

●ライフプランナーの紹介でコンサル会社、ベイダー国際資産税

●たまたま地銀の担当者が紹介したいと連れてきた長州銀行M&A部隊

●証券会社の紹介で大手コンサルティングファームの新日パートナーズ

●FAと呼ばれるアドバイザリー型M&Aブティックのアドニス

相談するだけでも大変だが、優先順位は高い大事な仕事だ。

実際に行ってみた

 

■M&A仲介会社フォアボール社

アポをとって向かった先は思っていたより普通のオフィスビルだった。
てか前に訪問した全日MAが凄すぎたかな…

2名の担当者さんが細かく説明してくれる。
ここは中小企業に強いとのこと。
だが売れる会社は相談をもらううち2割くらいで売れない会社ももちろんある。

売上は数億でも2~3年連続して利益出ていること、債務超過ではないことなど
現実的というか結構ネガティブな話が多かったかな。
きっと私が40代(M&Aするには若い)でみすぼらしかったからだろう(苦

もちろん彼らは成功報酬型なので無駄なことには時間を割けない。
前回の全日MAは税理士の紹介であり、事前に決算書などの資料が送られていたので
見込みアリということで対応が良かったのだろう。今後のいい勉強になった。

 

■ライフプランナーの紹介で資産税専門のコンサル会社

2件目はコンサル会社のベイダー国際資産税。
ここもまた東京駅直結の素敵なビル。
友人のライフプランナーの紹介ということもあり代表である先生と面談。
資産税のプロだけにM&Aで売却した資産や税金の部分でフォローできるのがウリ。
後日M&A担当者に引き継がれ、良い提案も受けたが結果的に依頼には至らなかった。

後日談だがメガバンクの役員やIFAからも名前が出てきたほど業界では有名らしい。
代表の先生はとても優秀で精力的な方だった。

■地銀担当者がM&A部隊を紹介したいと連れてきた長州銀行

偶然ではあるがこのタイミングで取引先の長州銀行の担当者からアポイントがあった。
同期がM&A担当になったので紹介したいとのこと。聞くだけならということで
お会いしたが、とても好青年でM&Aに詳しく熱心であった。

昨今の低金利の状況で地銀は厳しい戦いを強いられている。
その中でM&Aの仲介は喉から手が出るほど欲しい収益の柱であり
優秀な人材がM&Aや事業承継の部署に集められる。

当初は「M&Aで同業を買収してはいかがですか?」の提案だった(笑
その後は売り手として決算書も見せ様々な提案をもらった。

■大村証券の紹介で大手コンサルファームの新日パートナーズ社

取引のあるOくんは業界No1である大村証券の旗艦店にいるエリート。
雑談中にたまたまM&Aの話になり業界事情を聴かせてもらった。
私が知らなかっただけ証券会社ではIPOも含めM&Aがとてもアツいらしい。

数日後、大村証券のオフィスで支店長、M&A担当と打合せ後、
取引パートナーであるコンサルティング会社のF部長を紹介していただく。
大手コンサルファームの部長ということでこちらも構えていたが、
想像に反し人当たりが良く肩肘を張らない方だった。
おかげでリラックスして相談できた。

私の中では証券会社にM&Aの相談というのは意外であったがM&Aが
主戦場になっているのは肌で感じた。

■FAと呼ばれるアドバイザリー型M&Aブティックのアドニス

アドニスはネット検索で上位に出てきたので早速アポイント。
やはり検索で2ページ以降は探しづらい。
担当さんは元外資系の投資銀行出身ということで切れ者の匂いがプンプンした。

M&Aの仲介(両手取引)とFA(片手取引)

 

FA(ファイナンシャルアドバイザー)とは売り手(または買い手)それぞれに
専属アドバイザリーとしてサポートしてくれる。そのため顧客の利益を最大化する
お手伝いをしてくるということだ。(その時初めて知った)

確かに仲介会社だと売り手買い手それぞれの条件で妥協が必要になってくるだろう。
後日決算書なども提出し、高い企業価値を算定してくれた。(とらぬ狸ではあるが)

 

以上。
ここまででも相当な労力と気苦労でヘトヘトになった。
もちろん通常の社長業務を行いながらなので尚更だ。

企業価値が高かったのはFAのアドニス社、アフターM&Aを考えるとベイダー社
それぞれが長短所あり選ぶのはむずかしい。

また悩み事が増えた。

 

考えながら第6話に続く

 

このブログは実話ですが、プライバシーの保護のため、登場人物の名称・団体名・設定は多少変えてあります。

ABOUT ME
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20代で創業し二十数年、会社は右肩上がりに成長。 順風満帆なある時、次の目標達成のため引退を決意。 さまざまな方法を考えた結果、M&Aでファンドに事業譲渡。 現在は引継ぎも含め、会長として在任中。 社長を退いた後も会社は増収増益を続けている。 投資と遊びでセミリタイア中の筆者がM&Aをやってみて 良かったこと、悪かったことをつぶやいています。