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第15話 DDからの最終条件交渉
DDクリア
DDも無事クリアした1週間後、先方P社との最終条件の擦り合わせがあった。
クロージングの時期や、スタッフの待遇、売却金額などは問題もなかった。
しかしここにきて先方は「経営陣のハンズオンは出来ない」といってきた。
むこうも人材不足ということだった。私の社長の続投を希望する等、
受け入れがたい条件も含まれていた。
当初より金額うんぬんは重視していないので、そこに問題はなかったが
諸条件で折り合いがつかない。
私は自分が一線を退き、次の経営陣に引き継ぐ前提でM&Aに臨んでいる。
そういう状況下でのハンズオンは私の中では必須条件だった。
ハンズオンとは
ハンズオン(hands-on)とは、「自ら直接行う」を意味し、M&Aにおける例として、PEファンドやベンチャー・キャピタルが自らの役職員を投資先企業の
取締役や事業の重要なポストに就任させる、事業面での改善について自ら提案・実行するなど経営に直接的に関与することが挙げられる。
この場合、逆に直接的に経営に関与しない姿勢のことをハンズオフ(hands-off)という。
MRAA online 参照
ハンズオンが必要な理由
後々はうちのスタッフが社長になるのが一番望ましい。
ただスタッフたちが経営者に育つまではもう少し時間が必要。
もちろん私も即引退ではなく、伴走しながら次の経営者に引き継ぐ。
その過程で面倒な財務や労務の事、経営の全責任をスタッフに押し付けたくない、
そう思っていた。
そこは妥協できないし、会社にとって経営層の人的リソースは欲しいところだ。
あくまでも未来を見据えた成長戦略的M&Aでなければいけない。
「上場企業のグループ会社になればスタッフも安心するかな?」と思ったりもしたが
むずかしそうだ。
藤波さんとも話して今回のP社はお断りすることにした。
富士山の登頂を目指して8合目まできたが、5合目に戻るようなことになった。
あんなにデューデリ大変だったのにな~
私は徒労感につつまれた。
第16話に続く
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