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第16話 事業会社からファンドへ
ファンドへのオファー
最終交渉までいってからのディールブレイクで意気消沈した私は、M&A熱が
冷めてくるのを感じていた。
それを見越してか藤波さんから連絡が入る。
以前に取引したファンドに話したところ興味をもっているとのこと。
「ファンド?ハゲタカファンド?」そんなイメージしか湧いてこなかった。
翌日、藤波さんのオフィスに伺う。
藤波さん「今までは事業会社(実業を営む会社)を紹介してきましたが、
御社の規模ならばファンドも選択肢に入ります。」
まんだ 「そもそもファンドのことが良く解らないんですけど・・・」
藤波さん「ですよね。買収する側の事業会社は自社の既存事業のためやグループ拡大の
ために買収しますので売ることを前提にしていません。」
まんだ 「ふむふむ」
藤波さん「一方、ファンドは有望な会社に出資し、企業価値を上げるための助言や
リソースを用意して経営に参加します。そして3~5年で会社を成長させ次に売却する。
そういうスキームなので会社は今まで通りの独自性を保ちながら事業を成長させること
ができます。」
まんだ「なるほど、ファンドは金もクチも出すけど企業価値を高めようとする大事な
部分は一致するんですね」
Sさん「そういうことです。今回の場合は非上場企業に投資するPEファンドをお繋ぎ
しようと思います。御社の場合、まだまだ成長余地があるのでファンドとも相性が
良さそうです。」
それぞれのメリットとデメリット
事業会社の場合
メリット:買収会社とのシナジーを享受できる。
上場企業のグループになれる。
デメリット:買収会社の色に染まりやすくなり独自性が保てない可能性もある。
ファンドの場合
メリット:経営の自由度が高い。助言やリソースを用意する。
デメリット:????
・PEファンド
プライベートエクイティ(Private Equity)とは未上場企業の株式を意味し、未上場株式に投資するファンドは、一般的にPEファンドと呼称される。
成長性のあるベンチャーに投資を行うベンチャーキャピタル(VC)ファンド、
中長期で企業価値を高めて転売するバイアウトファンド、ターンアラウンド(事業再生)ファンドなどがある。
いずれも実際に投資先の経営に関わって経営改善を図ります。
組成されたファンドは一定期間後にIPOやM&Aによる株式の売却で投資資金の回収を行い、投資資金を手数料や成功報酬を除いた後、ファンド出資者であるLPといわれる投資家に分配される。
少しはファンドのことが理解できたのでファンド側と会ってみることした。
第17話に続く
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