M&A体験記

第18話 意向表明からのファンドの選定

17話 LOIからのファンドの選定

意向表明(LOI)

「各ファンドからLOIが出揃いました」と藤波さんから呼ばれミーティング。
LOI(Letter Of Intent)とは意向表明書のことで買い手側の、

・株式価値評価額

・取引後の事業戦略

・役職員の処遇

・取引後の経営執行体制

DDの実施

・独占交渉権の付与

・今後のスケジュール

DD、投資委員会、株式譲渡契約の作成、合意、調印、デリバリー)

などが書いてある。

 

Q社、R社、H社、各ファンドそれぞれの条件を見比べる。
3社ともにこちらの条件を尊重してくれていた。

①社員の雇用の存続と条件の向上

②社長またはCEOの人材をハンズオンしてくること

③私は会長として仕事を新社長やプロパー幹部に引き継ぐ

④私の3年以内の完全引退

これらの条件は希望通りに考慮してくれた。
今後のビジョンや金額などは各社それほど大差はなかった。

ファンドの選定

藤波さんは3社とも取引きがあり、それぞれの良さや特徴を説明してくれた。

まんだ「私の中ではほぼ決まっていますが藤波さんの意見を聞きたいです」

藤波さん「3社どこも良いと思います。その中でも御社には3社目のHファンドが良いのではと思ってました。H社は経営指導や改善などやるべきことは行いますが、数字が出ている限りは経営に口出ししないと言われています。御社ならHファンドのもとで自由度を維持したままの成長が可能ではないでしょうか?」

さすが藤波さん、ここまで濃い付き合いすると以心伝心である

まんだ「私もそう思ってました。Hファンドに決めることにします」

Hファンド。
ハーリーレイスキャピタル、略してHRCというシンガポールが本社のPEファンド。
ここを一緒に経営をしていくパートナーとして選んだ。

こうしてHRC社との交渉を進めていく。

ABOUT ME
hmandacom
20代で創業し二十数年、会社は右肩上がりに成長。 順風満帆なある時、次の目標達成のため引退を決意。 さまざまな方法を考えた結果、M&Aでファンドに事業譲渡。 現在は引継ぎも含め、会長として在任中。 社長を退いた後も会社は増収増益を続けている。 投資と遊びでセミリタイア中の筆者がM&Aをやってみて 良かったこと、悪かったことをつぶやいています。