M&A体験記

第8話 仲介かFAか?

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第8話 仲介かFAか?

専任か非専任かの選択をして一段落もつかの間、
藤波さんがさらっと「今回は仲介で進めたいと思いますがいかがでしょうか?」と提案が。
ここでまた選択が出てきた。

M&Aは仲介契約かFA契約か?

■M&A仲介契約(両手)

仲介は売り手企業の希望を聞き、どんな手法でどういった相手とお見合いするか
考えて買い手企業との間に入り、さまざまな調整をして両社が合意していく。

■FA契約(片手)

FAはどちらか一方だけにつき、売り側の利益が最大になるように買い手企業のFAと
交渉する。

 

萬田「FAの方がいいと思うんですが」

藤波さん「どっちにも一長一短ありますよ」

藤波さんの説明はこうだ

 

FA契約は顧客の利益の最大化のために行動するが対立点も際立って交渉が
まとまりにくい。上場企業などでは株主からM&Aの手続きや条件が妥当かを
厳しく求められるのでおのずとFAになりやすいです。

FA、仲介どちらも目的は「M&Aの成立」ですよね?
いくらFAが一方の都合を押し付けても相手がいること。
成立しないと結果どこかでお互いの譲歩は必要になります。
それをうまく調整するのが仲介の仕事なんです。

とても腑に落ちる答えだった。

が、私は心の中で「どうせ仲介手数料を売り手買い手の両方からもらいたいんでしょ?」と思いながらも仲介を選んだ。

 

■後日談

実際にやってみて思うこと。
日本では中小M&Aは仲介じゃないと難しいと思う。
企業同士のお見合いをするのにお互いが自己主張ばかりすれば嫌になるし、
M&Aできたとしても遺恨が残るかも・・・
結婚も、した後の生活の方が長いし大事ですよね。

これからも働くスタッフの事を考えると金額アップのことばっか言ってないで、
シナジーがあり円満に働きやすい環境や相手を探すのが一番だと思います。

ちなみに現実的に日本の中小企業は仲介でのM&Aがほとんどです。

第9話に続く

このブログは実話ですが、プライバシーの保護のため、登場人物の名称・団体名・設定は多少変えてあります。

 

ABOUT ME
hmandacom
20代で創業し二十数年、会社は右肩上がりに成長。 順風満帆なある時、次の目標達成のため引退を決意。 さまざまな方法を考えた結果、M&Aでファンドに事業譲渡。 現在は引継ぎも含め、会長として在任中。 社長を退いた後も会社は増収増益を続けている。 投資と遊びでセミリタイア中の筆者がM&Aをやってみて 良かったこと、悪かったことをつぶやいています。